医療業界が他の分野と大きく違うのは多くの「学会」が存在し頻繁に開催されていること。


世間一般では「学会」というと「学者にでもなったの?」といわんばかりに「お堅いイメージ」をもっているようですが、医療とは日々進歩するものですしそれに対応すべくみんなで知恵をだしあい精進するものだと思います。


そんな学会ですが、職場の上司や他職種などと一緒にいく場合や自分の興味でいく場合など様々だと思います…今回のトピックにある発表の前にそもそも学会に行くべきかどうか?という話になりますが…


正直、行って損はしません!


また、学会員にならなければ演題発表はできませんが、学会員でなくても学会参加は可能なのでとりあえず顔を出してみることをオススメします。また、学会の種類には「全国学会」と「地方会」とがありそれぞれ紹介すると…



全国学会

学会が年に一度開催する大きな学術大会。参加者は一日3000人以上の場合がほとんど。会期は2日~3日が多い。

地方会

各地方単位で開催する全国学会の地域版がコレ。参加者は500人未満の場合が多く会期は1~2日。



初めて学会に参加される方は絶対的に「全国学会」に参加することをオススメします。全国学会は参加者による演題発表はもちろん、教育セミナーという基本講演やシンポジウム、パネルディスカッションなどのスクーリング的要素が盛り込まれているので非常に参加しやすいと思います。



さあ、遠回りをしてしまいましたが、演題発表はするべきか!?



答えは…ニュートラル



参考までに私の場合を紹介すると…初めて全国学会に参加したのが2年目の時で、演題発表を行ったのが同じく2年目の時でグループ病院での集まり。3年目になって初めて全国学会で発表を行いました。



それ以後、基本的に年に1度は何かしらの発表or講義などをやるようにしています。この発表をするという自分的ノルマは3年目の全国学会発表の時からやっているのですが、きっかけとして当時の上司による影響が大きくあります。



当時の私は院内で臨床工学技士が1人しかいなかったため上司が小児科医師である副院長だったわけですが、その先生がなかなかの著名な先生で環境省だとかなんだとかに呼ばれたり…と多忙な人でした。



そんな上司がとある全国学会の大会長を務める時に「ぷにふみ君も発表しようよ~!小児科系で人工呼吸器とかみんなよくわからない人多いしさ~知識として広めていくのは学会しかないんだしさ~!」と口車に乗せられたのが始まりでした(笑)



その気になったものの演題を1つ出すというのは相当な労力とバイタリティーが必要です。しかし、演題を出すに当たって「自分がやってよかったと思うこと」が本当に効果があったのか、効率、安全性などはどうだったのかを客観的に省みることができます。これが学会発表の大きなメリットであり自分の人生の証かなと思います。



当時の上司のありがたい言葉として……




「僕たちは医療のプロなんだ。プロはプロであるために日々自分を省みてトライ&エラーを繰り返し研究していかないといけない。だってプロなんだもん」




確かこんなニュアンスだったと思います。最後の「だってプロなんだもん」は確実に言っていました…(笑)



このとき若造ながら私は「プロ」になりたいたいという憧れをもち自分の臨床知識の整理や向学のために演題発表をするよう心がけるようにしています。



学会発表は常に大きなハードルです。正直、学会発表よりも1時間セミナーなんかで講師をやった方が楽と思います。。。でもでもでも・・・プロと胸を張れるよう日々精進する姿勢を忘れないためにも大切なことかなと思います。



余談ですが、学会発表等は3学会呼吸療法認定士の更新に使えたりするので呼吸器系での発表などを考えてある方は「業績目録」のようなものを作成し発表内容などを整理することをオススメします!



何かいいネタないかな~