以前紹介したシリンジポンプの豆知識!続編でございます!

今回は医療安全の観点からもお話を!

さてさて。シリンジポンプはこんなやつですよね!





今回のお話はこの赤丸青丸の部分!最初に赤丸の部分についてです。


これが正しい装着方法。シリンジの出っ張っている部分を「フランジ」といいます!そしてシリンジポンプの溝を「スリット」というわけです。この正しい装着方法。ようするにシリンジポンプのスリットにシリンジのフランジがしっかりはまっていないといけないわけです。それではNGな装着をみてみましょう。



あちゃ~><

完全にはまっていません。しっかりはまっていないとシリンジの大きさを検出できない事があります。そして、もしシリンジの認識が出来て薬液投与を行っても大変なヒヤリにつながってしまいます!このヒヤリについては後程。。。次は、青丸の部分をみていきましょう。



この写真ではしっかりとシリンジポンプの「押し子」にシリンジが装着されていますが・・・これが正しく装着されていない場合しっかりと薬剤が投与されません。ようするに隙間があるとその隙間をうめるために時間がかかってしまい患者さんへ薬剤が到達する時間が延長してしまいます!

あれ?隙間が空いてるとかしっかり装着していないっていうのは「フランジ」も同じじゃないのか?

そう思った方!素敵です!

フランジの誤った装着や押し子の誤装着は薬剤投与が出来なくなる恐れがあるのです。

解決策はフランジの装着確認と押し子の隙間を無くすための「早送り」です。

この作業を行っていないで開始した場合、隙間1mmで50mlシリンジを使用し1ml/hの流量で流した場合、シリンジの隙間が埋まるまで30分もかかってしまうそうです。シリンジポンプは患者さんに重要な薬剤ばかりです。しっかりした確認を行い医療安全に努めましょう!