IABP使用患者の看護をする際にNIBP(非観血的血圧測定)で血圧が測れない時があると思います。今回はこの理由をご紹介します。


さてさて、ここのところ連日のようにIABPを使用しておりまして私が当直の時にも…


事の発端は…



カテ室でPCIとIABPの導入を終え、ICUへ戻る前に血圧をマンシェットでナースが測定しようとしたところ『血圧がでません!』と…


そしてIABPの先端圧を出していなかったので橈骨を触れてみると普通に打つ…


『IABPを入れていると血圧出ないんですか?』とカテ室ナースに聞かれましたが、循環器ペーペーの私は分からず…というよりICUで先端圧や動脈圧は見てもNIBPを意識して見てなかったのでなんとも言えず…調べてみたわけです。。。


NIBPの測定原理とは?

そもそもNIBPの測定原理について振り返ってみます。当院で使用しているものに関してみるとオシロメトリック法のものです。というよりも自動血圧計の大半がオシロメトリック法のものだと思います。


オシロメトリック法は下の図のように、加圧したマンシェットを徐々に減圧し、その際に脈波の振幅を感知し血圧を表示しています。



加えて、振幅とは何かというとひとつの振動が成す山の高さのことを指します。




では、この振動がどのように血圧に反映するかというと、下の図に示していますが、振動を検知してから振幅の高さが急に大きくなっていった点を収縮期血圧。振幅が最大となった点を平均血圧、振動が急
に小さくなっていった点を拡張期血圧としています。




このためNIBP測定原理が振動による測定となっているので本来の血圧以外に振動を検知した場合正確に血圧測定が出来なくなることがあるようてす。つまり、IABP使用患者では収縮期血圧出現後IABPがバルーン拡張することによりさらなる振動が生まれ血圧測定ができなくなってしまう事になってしまいます。






IABPとは異なりますが、同じように振動に起因する因子として体動や不整脈、外部由来なども挙げられます。


これらのことからIABP使用時は動脈圧や先端圧を始め触診による触知確認等が重要ではないかと思います。


いかがだったでしょうか?今回は自分の勉強にもなりましたが、日々の疑問を他職種で共有することも必要なのではないかと感じました。小さなことでも消化していく事が大事ですね!