3学会合同呼吸療法認定士の資格を欲する人はいまだに多いです。過去の試験結果をみてみると、どの回も60%程の合格率となっています。今回はこの3学会合同呼吸療法認定士合格のための勉強法について私の主観ですが、ご紹介します。

試験に必要な知識は大きく6つ

・解剖生理
・呼吸生理
・酸素療法
・人工呼吸
・吸入療法と検査
・リハビリ

この6つに加えて公衆衛生や最近のトレンドなどが+されます。いってしまえば上の6つはほぼ変わらない内容なんです。このことから「呼吸療法認定士対策テキスト」「呼吸療法認定士問題集」のような別購入の参考書のようなものは必要ありません。私も含めて本等を買ったら買っただけで満足してろくに読みませんから…

それに上の6つのうちの呼吸生理や解剖生理に関しては、医学概論レベルなので学生時代に使っていた教科書の「呼吸」系を見ていけば大丈夫です。

私は追加購入テキストは一切購入していません。

認定講習会テキストを全て見るべからず
試験を受ける前に2日間必ず受けなければならない認定講習会。この講習会前に郵送される講習会テキストから問題は出題されると言われています。しかし、講習会テキストを手に取った事がある方はわかると思いますが…ぶ厚い。仕事をやりつつこのテキストをやりこむ事はよっぽどの気合いがなければ困難だと私は思いました。

というよりもテキストをみたら「やる気がなくなる病」になってしまいます。

そこで私は皆さんに次のことをオススメします。

テキストは自分の苦手な分野だけ調べる
あんなぶ厚いテキストを片っ端から見るなんて無理です!そんなことをやっていたら本当に自分の弱いトピックを勉強する前に嫌気がさしてやめてしまいます。ですから、目次を見て先ずは自分の苦手分野を勉強しましょう。余裕ができたら次に苦手なもの…さらに余裕ができたらその次に苦手なもの…といったように進めていくのが無難だと思います。そして働いている私達の最大のメリットは苦手分野のプロが病院内にいることです。

私だったら、リハビリ系が苦手だったので日頃から理学療法士に質問をしていました。テキストだけでなく現場の人に聞くとタダで講義が受けれるんですから問題集なんかで一人でこもるのは勿体ない!

本当にそんな方法で受かるの?
疑われるかもしれませんが、私自身第17回の試験で資格を取得しています。同じ病院で私の回以降に受験した看護師の友達は

「全然テキスト見てないしドリルもやってない~どうしよう~」

ってぼやいていたので上記の方法でやってみたら?というと余裕が出始めたようで…自分のペースで勉強して無事に合格していました。

ある種の心理作戦のようですが、あせらずにやるためには一番だと思います。あとは皆さんの理解能力や効率化次第。

呼吸療法認定士になったら
呼吸療法認定士になってもほとんどの病院では手当がつきません。いわば自分達のバイタリティー維持や知識修得のための資格です。この資格をとったからといって病院がなにかするわけではありません。

資格取得後、自信のついたあなたがこの資格をもってしてどう患者さんに接していくかが大事です。院内にRSTのようなチームがあればそこに加わり病院を動かすコアマンの一人になるもよし。大きくはやらなくても患者QOLの向上にアイデアを出すのもよし。

色々な事ができると思います。

このことだけに限らず人間の可能性は無限大。医療のために頑張りましょう!