ネブライザーの正しい使い方
2015年9月28日月曜日
今回はネブライザーについてです!ネブライザーって色々と問題があるといいますか…ツッコミどころ満載なのです。それではいきましょう!
薬剤を霧状にして吸入できるようにする機械をネブライザーといいます。主に呼吸器疾患である気管支喘息などの治療薬を吸入する場合に使用します。
ネブライザーの種類は大きく超音波式ネブライザーとコンプレッサー式ネブライザーがあります。超音波式ネブライザーの方が薬剤を細かい状態にすることが出来るので吸入した時に気管支の奥まで薬剤が届くと言われています。
前述しておりますが、本来のネブライザーの適応は吸入薬をターゲットとする気管支や肺胞に到達させ治療効果が期待できる患者のみです。しかし、どうでしょう?
病室でモクモクと「美顔器でもお使いになってますか?」といわんばかりにミストを顔に当て満足している患者様。
生理食塩水やベネトリン+ビソルボンなどをネブライザーを使ってモクモクしていませんか?
医師の指示で「痰が固いから…加湿・排痰目的でネブライザー使用」なんてありませんか?
他にも「術後はルーチンでネブライザー」などなど…
ネブライザーは不適応の患者には絶対にオススメしません。何故ならばネブライザーにはデメリットがあるからです。
ネブライザーの粒子径は感染を起こすような細菌に比べ大きいと言われています。というのも、ネブライザーって水を蒸発させているわけではありませんからね。
昔、小学校の理科の授業でやったと思いますが…水蒸気は目に見えません。私達がヤカンの口で見ている「湯気」は水蒸気が空気によって冷やされた結果、小さな水滴となったものです。
ネブライザーはどうでしょうか?はっきりとモクモクが見えますよね?ようするに水が小さくなって集まっただけなんです。細菌は水の中で増殖しますし水を感染経路とします。ようするにネブライザーでモクモクしている中に菌があったら菌を直接吸入しているようなものなのです。
そう!ネブライザーは感染リスクを増大させると報告的にもでています。
このため、エビデンスのないような「加湿目的~」などではオススメできません。ネブライザーを使用するべき患者は、こんなデメリットよりも治療効果としてのメリットが高い患者だけなのです。
私達の肺に入る空気の温度は誰であっても37℃の湿度100%です。本来ならば、鼻腔や喉頭、咽頭などの上気道で組織の水分を用いて加温加湿を行いますが、そこでうまく加温加湿ができない場合は分泌物から水分を奪って湿度100%に無理矢理調節しています。
分泌物から水分を奪うということは分泌物の粘性が上がり俗に言う「分泌物(痰)が固い」状態になるのです。
これを防ぐためには体内の水分バランスを整えることが必要です。ネブライザーは体の外からアプローチするのに対して水分バランスの調節は体の中からやること。強いては生理的かつ栄養学的なアプローチとなり患者さんにも必要な事だと思います。
皆様、ネブライザー使用の際はしっかりとアセスメントと適応判断を行ってくださいね!
ネブライザーとは?
薬剤を霧状にして吸入できるようにする機械をネブライザーといいます。主に呼吸器疾患である気管支喘息などの治療薬を吸入する場合に使用します。
ネブライザーの種類
ネブライザーの種類は大きく超音波式ネブライザーとコンプレッサー式ネブライザーがあります。超音波式ネブライザーの方が薬剤を細かい状態にすることが出来るので吸入した時に気管支の奥まで薬剤が届くと言われています。
本来のネブライザーの適応
前述しておりますが、本来のネブライザーの適応は吸入薬をターゲットとする気管支や肺胞に到達させ治療効果が期待できる患者のみです。しかし、どうでしょう?
病室でモクモクと「美顔器でもお使いになってますか?」といわんばかりにミストを顔に当て満足している患者様。
生理食塩水やベネトリン+ビソルボンなどをネブライザーを使ってモクモクしていませんか?
医師の指示で「痰が固いから…加湿・排痰目的でネブライザー使用」なんてありませんか?
他にも「術後はルーチンでネブライザー」などなど…
ネブライザーは不適応の患者には絶対にオススメしません。何故ならばネブライザーにはデメリットがあるからです。
ネブライザーの粒子径と感染起因菌
ネブライザーの粒子径は感染を起こすような細菌に比べ大きいと言われています。というのも、ネブライザーって水を蒸発させているわけではありませんからね。
昔、小学校の理科の授業でやったと思いますが…水蒸気は目に見えません。私達がヤカンの口で見ている「湯気」は水蒸気が空気によって冷やされた結果、小さな水滴となったものです。
ネブライザーはどうでしょうか?はっきりとモクモクが見えますよね?ようするに水が小さくなって集まっただけなんです。細菌は水の中で増殖しますし水を感染経路とします。ようするにネブライザーでモクモクしている中に菌があったら菌を直接吸入しているようなものなのです。
そう!ネブライザーは感染リスクを増大させると報告的にもでています。
このため、エビデンスのないような「加湿目的~」などではオススメできません。ネブライザーを使用するべき患者は、こんなデメリットよりも治療効果としてのメリットが高い患者だけなのです。
加湿目的の患者への関わりかた
私達の肺に入る空気の温度は誰であっても37℃の湿度100%です。本来ならば、鼻腔や喉頭、咽頭などの上気道で組織の水分を用いて加温加湿を行いますが、そこでうまく加温加湿ができない場合は分泌物から水分を奪って湿度100%に無理矢理調節しています。
分泌物から水分を奪うということは分泌物の粘性が上がり俗に言う「分泌物(痰)が固い」状態になるのです。
これを防ぐためには体内の水分バランスを整えることが必要です。ネブライザーは体の外からアプローチするのに対して水分バランスの調節は体の中からやること。強いては生理的かつ栄養学的なアプローチとなり患者さんにも必要な事だと思います。
皆様、ネブライザー使用の際はしっかりとアセスメントと適応判断を行ってくださいね!
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