人工呼吸器Servoの始業点検方法に続き今回はBennett(ベネット)840のSST(始業点検)方法を紹介します。


ベネット840の特徴

ベネット840ではPAVやバイレベルなどの換気モードが多く搭載され波形スケールもマニュアル変更可能。このため「人工呼吸器」が好きな医療者は好む傾向が強いと思います。また、呼吸側に専用フィルターを接続しなければいけませんが、この呼吸フィルターはメーカー推奨でいうと15日間の使用が可能となっています。また、ベネットシリーズては始業点検のことをSST(ショートセルフテスト)と呼びます。

ベネット840のSST

先ずは酸素や空気、電源コードを接続し本体正面にある主電源を入れます。





主電源を入れるときは閉塞せずにYピース部分を開放しておかなければ患者に接続していると認識し確認のため「処理エラー」を出します。処理エラーを出してしまった場合はYピースを解放し電源を入れ直せば大丈夫なので慌てずにやり直しましょう。


電源を入れたら呼吸回路を接続します。ベネットの呼気フィルターは専用のものなので画像を参照し接続してください。





ここまで準備ができたら人工呼吸器を扱っていきます。





画面のSSTを選択後、本体側面のテストボタンを押してSSTへ入ります。





呼吸器回路の仕様選択画面が出てくるので今から使用する回路を選択してください。一般的に出回っている加温加湿器回路に付属されている加温加湿器用量は255mlなので設定画面では260mlを選択してください。





ガイダンスに従ってテストを進めて全てが完了すると全ての項目に「パス」とつくのでそれを確認してSSTを終了しましょう。そのあとは医師に設定を行ってもらい換気を開始します。一応ざっくりとした設定方法を紹介しておきます。






今回はベネットの始業点検について紹介をしました。始業点検は機器の安全使用のためには必要なものなので使用前に行うようご協力お願いします。