臨床工学技士の給与公開とサラリーマン給与明細書の見方解説
「臨床工学技士の給料はどれくらいですか?」という質問を頂いたので実際に私の給与明細を公開し臨床工学技士の給料について紹介していきます。
説明に関しては給与明細の見方についても行いますのでどの職業の方でも利益にはなるはずです。
臨床工学技士の給与明細大公開
実際の給与明細ですが…見にくいので表にしてまとめてみました。
現在私が経験10年目(今年30歳)で500床超えの病院に勤務しています。
業務内容は人工心肺・ICU(血液浄化・呼吸管理・補助循環)・病棟対応です。
そんな私の手取り額が約24万円で総支給が約30万円。待機、当直がありますが当直で一人は院内に技士がいるので時間外勤務はほぼありません。このためほぼ毎月これくらいのお金をいただいています。ボーナスは約4倍なので年間80万円程…年収で450万円はいかないぐらいです。
まず見るのは①の給与支給総額と②の振込額、④の控除額合計です。それぞれ…
①給与支給総額
税金やその他もろもろが引かれる前の額…すなわち「月給」
②振込額
給与支給総額から④の控除額を引いた俗に言う「手取額」
④控除額合計
健康保険や所得税、住民税などの公的に給与から支払わなくてはならない項目が並んでいます。この支払いの合計額を指します。控除について「これなんの引かれもの?」となる方が多いので項目ごとに簡単な説明を行います。
・健康保険
ご存知のとおり病院に行ったら私達が支払う金額は3割負担です。何故3割かというとこの健康保険料を支払い保険証を持っているからです。働いている方は何かしらの健康保険に入っていると思います。
・介護保険
介護が必要となった時に介護保険制度を利用するために納めるものですが、支払いは現状40歳からなので私は該当していません。
・退職等年金掛金
退職した後にもらうための積立金です。これは職場によってあるかないか変わってきます。
・厚生年金保険料
世間一般でいう年金の保険料。結構な金額が引かれているので「年金が将来なくなる」なんて噂は信じたくないところです。
・労働保険
いわゆる「労災」で業務中の事故等に対する保険です。
・所得税
所得に対して国に納めなければいけない税金
・住民税
市町村に納める税金でその年の1月1日に居住している人が所得から支払います。このため新卒採用者などは4月1日から仕事を始めるので「1年目」は住民税は引かれません。住民税が引かれるのは2年目からなので1年目より2年目のほうが手取り額が少ないということがよく言われます。このことから1年目の時から少しお金に余裕をもてるような生活スタイルにしておくといいと思います。
残りは…
③俸給支給額
いわゆる基本給のことです。私の施設では年1回の昇給があり約5,000円程上がります。
また、色々と手当てなどがついているのでそれぞれ紹介します。
・住宅手当
賃貸のアパート等を借りている場合に家賃の約半分が支給されています。この他に交通手段に応じた通勤手当も同じカテゴリーで別途支給されます。
・時間外勤務手当
時間外に業務を行った場合の手当で深夜や休日などで金額が変わります。
・特殊勤務手当
待機手当のことをさし一回2,000円です。
・宿直手当
泊まり込みのいわゆる「当直」をしたときの手当。1回5,400円です。
そして概説すると①の給与支給総額というのは③の列を縦に足した金額となり①から④を引いたら②になるというわけでございます
忘れてはならない報酬月額
⑤報酬月額コレ!大事です!この報酬月額は、4月~6月の3ヶ月間における月収の平均で求められてこの金額をもとに税金の額が決定されます。仮に新採用や人事異動などで4月や5月に残業などを沢山行い8月あたりからは残業が減っていても年度始めの高い月収時に税金の計算が行われているために残業が少ない月でも高めの税金を払わなければいけません。ですので年度始めこそ定時退社を目標にするべきです。
いかがだったでしょうか?
私は当直や待機がある病院に勤務していますが、この手当がなかったらマイナス5万円程になります。このため大きな病院でない場合は月収25万円程になるのではと思います。又、透析クリニックなどでも給与体系がさまざまだと思うので基本給や昇給などを考えた上で職場選びをしなければならないと思います。
また、ここまで見てくれた方は今一度給与明細を見て今後のマネープランニングに役立てて頂けたらと思います。長くなったのでこれで終わります!
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