今回は当院でも多数使用している人工呼吸器Servo(サーボ)シリーズの始業点検方法について紹介します。始業点検は機器を安全に使用するためにも毎回行って頂きたいと思っています。

Servo-SとServo-iの違い(Servo-iでできること)

・小児モード
・Bi-Vent
・PRVC
・ボリュームサポート
・オートモード
・NAVA


一応違いを列挙していますが、普段一般病棟で使用するにあたってはServo-Sで十分だと思います。また、Servo-iとServo-Sでは呼吸回路の接続部分が側面か正面かの違いがあります。




それでは人工呼吸器の始業点検方法にうつります。


Servoシリーズの始業点検方法

先ずは酸素や空気、電源コードを接続し主電源をいれます。




電源を入れたらアナウンスが流れるのでアナウンスに従って始業点検を進めていきましょう。





内部リークテストに移る前に「テストチューブ」の接続を促されます。内部リークテストは呼吸器内部に破損のガスの通り道が漏れていないかをチェックする項目ですので呼吸器のガスが出る場所と入る場所を繋げ呼吸器内のみをガス循環させます。





もしこの内部リークテストで引っかかった場合は「呼気カセット」の接続を確認してください。確認し再接続を行った後再度リークテストを行っても改善しない場合は速やかに使用を中止し御施設の臨床工学技士やメーカーへ連絡して他の呼吸器を使用しましょう。





*当院でもよくありますが、内部リークテスト時に呼吸器回路を接続してテストを行う人がいます。呼吸器回路を接続すると回路の死くうがあるため内部リークテストのガス量ではチェックができずエラーがでます。今一度テストチューブの接続を確認してください。


内部リークテストが終わったらバッテリー切替テスト、呼吸回路テストを行い終了です。





始業点検が正しく終了したときは、赤丸で囲んでいるように日時が記載されます。





安全、安心な呼吸管理ができるよう始業点検のご協力宜しくお願いします。