人工呼吸器は生命維持管理装置であり誤った操作を行うと命にかかわります。安全管理としてある程度の操作方法を知っておくことは必要だと思いますのでServoシリーズの操作方法を紹介します。


モード選択から設定変更まで

モードや設定変更は原則的に医師が行うものです。安易に設定変更などはしてはいけませんが、設定確認などでも行う事なので確認事項としてみていってください。


ここでは始業点検が完了し安全に使用できる状態から見ていきます。




まずはモードを選択します。左上のモード名タブを選択し設定画面を開いた後に再度モード名を選択すると使用できるモード一覧が出てくるので任意のモードを選択します。





モードを選択した後は設定変更です。変更したい項目を選択したら枠内の色が反転するので反転したら右側にあるダイヤルを回し任意の値に合わせます。合わせた後はダイヤルを押してモード画面の右下にある決定を押すと設定変更が完了します。


換気スタート

設定が決まったらクリアカバーの左側にある換気スタートボタンを押して換気を開始します。





ダイレクトノブ

Servoにはダイレクトノブというつまみが設置されておりモード画面を開かなくてもダイレクトに設定変更を行うことができます。




アラーム設定

人工呼吸器には患者の換気状況をモニタリングし異常を知らせるアラーム機能があります。しかし、アラーム設定も患者ごとに変更しなければ意味をなしません。アラーム設定変更は画面右上にある「アラーム情報」を選択しモード設定変更を行ったように変更してください。





Servoの設定変更における注意点

サーボの設定を行うにあたり注意を行うべき事項があるので紹介します。


・吸気時間は二次的に設定される


従量式換気や従圧式換気のいわゆるA/Cモードでは60/設定呼吸回数=1呼吸の時間となりその呼吸時間をI:Eで計算し吸気時間とします。このためどちらかを単独で設定変更した場合は吸気時間が連動して変わるので注意が必要です。





SIMVモードを選択した場合はSIMV呼吸時間とI:Eにより吸気時間とが決定します。こちらも前述したように片方だけ変更した場合連動して吸気時間が変更してしまうので気を付けてください。






・SIMV時の圧設定はPC above PEEPとPS above PEEPで連動しなければいけない


SIMVモードを使用した際は下記のリミットが働くので変更を行う際はPC above PEEPとPS above PEEPの両方を変更しなければ設定変更ができません。




今回はServoの操作方法について紹介しました。吸気時間や圧力設定に関しては注意が必要なので是非観察項目として意識して頂けたらと思います。