臨床工学技士の転職事情part2
2018年6月18日月曜日
以前、臨床工学技士の転職事情について実体験などを含み記事を書きましたが、今回は同級生の相談を例に透析クリニックや総合病院などの異なった環境から施設を移る場合について書いていきます。
今回の始まりは、同級生が透析クリニックから総合病院へ移りたいとのことで採用試験について相談を受けました。
同級生の経歴は30歳未婚。新卒から透析クリニックのみの勤務で経験施設は2施設。穿針可。といった経歴で今回総合病院へは「ずっと透析やるのも…。循環器やってみたい。」という理由です。
就職を希望していた総合病院は臨床工学技士が関わるであろうほとんどの業務を行っており当直勤務もある施設だったようです。
それを聞いた私としては…ちょっと難しいんじゃないかなと思いました。そんなこんなで私の勝手な意見をそれぞれの施設間移動について紹介します。
①透析クリニック→透析クリニック
結構多いのがこのパターン。大多数が給料アップを目指して施設を移るようですが、スキルとしては穿針や水回り、オーバーホールなどの共通スキルなので移りやすいようです。②透析クリニック→総合病院
今回同級生が希望したのがこのパターン。透析で基礎を学んだ後にステップアップとして循環器系に進みたいという人達が多いのでこのパターンは給料よりも知識やバイタリティー重視ということになります。スキルとしては総合病院であっても維持透析施設であれば採用可能性がありますが、20代後半以降で透析のみの経験者が総合病院という全く違うスキルを求められる施設へ移るのは厳しいのが現実です。
これはスキル以外にも変則勤務であったり夜間呼び出しや当直も総合病院では日常的なので生活習慣の面でも懸念されるところかもしれません。
また、透析のみの経験者よりも真っ白な新卒を採用した方が楽と考える施設が多いですが、透析経験者でも何らかの実績などを持っていると話が違うかもしれません。
③総合病院→総合病院
これも結構多いパターン。基本的に行う業務は似たり寄ったりで血液浄化と循環器領域経験者はわりかし施設移動を行っている印象です。中でも人工心肺経験者や心カテ業務一般を経験している方は門戸が広く給料アップを狙った方が多いと思います。
④総合病院→透析クリニック
このパターンはあまり聞かないパターンです。透析クリニックのほとんどの技士が穿針経験者ですか、総合病院の一部は私も含め穿針を行っていません。このため穿針業務のある透析クリニックは厳しい印象です。
⑤透析クリニック、総合病院→臨床経験を経て養成校の教員
知り合いにもこのパターンの方がいらっしゃいますが、第一線で活動してきた最終地点は教育になるのかなと思います。
⑥メーカー就職
臨床経験からメーカー就職する方は私の周りにはあまりいません。むしろ新卒からメーカー一筋で何社かのメーカーを渡り歩く人はよく見ます。
今回はいろいろな場合の就職について書いていきました。仕事を変えるということは人生のターニングポイントになると思うのでしっかりと考えて行動するべきだと思います。
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