先日、ネーザルハイフローのアラームについて知りたいというコメントを頂いたのですが…ネーザルハイフローは、ブレンダーと加温加湿器を併用して行うものが多くネーザルハイフロー専用機としては以下のようなものが挙げられます


・AIRVO(フィッシャー&パイケル)
・ステディーエアー(ATOM)
・プレシジョンフロー(日本メディカルネクスト)


おそらく今回のご要望は、ネーザルハイフローを行う加温加湿器のアラーム対応か一番出回っているネーザルハイフロー専用機であるAIRVOなのかな?と思ってます。とりあえずはこの記事の前におさらいがてら「人工呼吸器加湿器回路の組み立て方」という記事を書いてます。概要はそちらで見てもらって今回は加温加湿器のアラーム対応です!



始めはやはり接続確認から!

加湿器のアラームでまず確認してほしいのが接続。

黄色のエレクトリカルアダプターが本体に接続されていない場合や本体とエレクトリカルアダプターが接続されていても加湿器回路に接続されていない場合(回路の不具合でピンが折れて接続がうまくできていない場合を含む)は本体向かって左側にある加湿器のイラストが写真のように点滅しながらアラームを鳴らします。


MR850アラーム表示


このアラームの時はエレクトリカルアダプタと本体、回路の接続を確認し解消されない場合はエレクトリカルアダプターの断線を疑い交換。それでもダメなら吸気側回路の交換を行ってみてください。


意外と回路交換したらよくなったりなどあります!


お次は温度プローブ。温度プローブが加湿器本体と接続されていない場合は加湿器のイラストが写真のように点滅し温度表示を行うディスプレイが‐‐‐‐‐となります。





この状況を見た時は、温度プローブと加湿器本体の接続を確認し解消されない場合は温度プローブの交換を行って下さい。



そして一番不思議なアラームとなるのがコチラ






やたらと低い温度が出て左の加湿器イラストでは肺の部分が点滅している状況。ちなみにMR850ではディスプレイに表示されている温度はチャンバー温度かYピース部分のどちらか低いほうの温度のみです。


この状況が出た場合はアラーム消音ボタン(上の写真で指さしているところ)を長押ししてみてください。すると、自動的にチャンバー温度とYピース部分の温度が順番に表示されます。この作業をしたらどちらが低い温度になっているのかがわかるのでその場所の接続を確認してみることが第一てす。


この温度差が大きい場合に加湿器は肺のイラスト部分が光る「湿度アラーム」を出します。実際、この器械自体が湿度を測定はしてないのですが、温度が低いから一生懸命加温してるのに温度が上がらない~と…うまく制御できないことを訴えてます。


このアラームの場合は先に書いたように接続を確認することや温度プローブのプローブ部分が劣化したり汚染してないかを確認してください。


実はMR850…ガスの流れを検知してそれに合わせて加温を行っています。


MR850温度センサー


写真の青い2本のとんがりの右側が茶色っぽくなっているのが分かりますか?


たまにナースから「センサー壊しちゃったかも(。-∀-)」なんて言われますが、もともとこのような形になっていてこの部分がガスの流れを検知している場所になります。


このことから患者さんの呼吸パターンにムラがあったりAPRVのような呼吸パターンがバラバラになりガスの流れの変化が著しいものなどはうまく加湿器の動作ができないことがあります。こればっかりは実際加湿器の限界でもあるので色々と対応しても改善できなかったら少しでも加湿できる人工鼻という選択もアリと思います。


温度プローブの2点を拭いたりしたら意外とよくなったりとかありますが…イマイチ理屈はわかりません(笑)


「ナースあるある」的な?


これ以外にも水不足アラームなんかもありますが、ほとんど鳴ることはありません。エラーコードが出た場合は直ちに使用を中止して新しいものに交換するか人工鼻への変更を検討しましょう!ながくなったので主要アラームの対応はここまで!